サワシリンは効かない老人性うつ病とエイズ予防法

サワシリンはペニシリンから派生した抗生物質のひとつです。鼻・耳・喉の痛みや発熱など、体調が悪い時によく用いられます。しかしサワシリンは細菌を殺す薬ですから、不調の原因が細菌の感染でなければ効果がありません。またセラチア菌をはじめ、効き目がない細菌もあります。サワシリンは副作用の少ない薬とされていますが、腸内の有用な細菌まで殺してしまうため、腸内環境が崩れて下痢を起こすことがあります。特に高齢者の服用には注意が必要です。
エイズの初期には風邪に似た症状が出ますが、ウイルスの感染が原因なので、抗菌薬は無効です。エイズウイルスは感染力が非常に弱く、血液や精液以外から感染することはほとんどありません。したがってエイズ予防法としては、性行為の際にコンドームなどを適切に使用することが第一になります。危険な血液製剤を使ったり、注射器の共用をしたりしないことも、基本的なエイズ予防法です。また母子感染に関しては、妊娠中に抗ウイルス剤を投与することがエイズ予防法になります。
老人性うつ病は若い人のうつ病に比べて、頭痛・腹痛・関節痛など、体の不調が多く見られます。これらの症状も、もちろん抗菌薬では改善しません。退職して暇になったり、親しい知人が亡くなったりすることが、老人性うつ病の引き金になりやすいと言われています。気力を失ったり物忘れがひどくなったりするため、認知症と紛らわしいのも特徴です。老人性うつ病と認知症を同時に発症することもあります。しかし老人性うつ病は、抗うつ薬を使用すれば気分が楽になり、症状を改善させることができます。本人や周囲が勝手に決めつけないで、早めに専門医を受診することが大切です。