感染症法とサワシリンなどの治療薬、パーキンソン病等

人から人へ、または動物から人へうつる病気のことを、昔は伝染病と呼んでいましたが、現在では感染症というのが一般的です。これは従来の伝染病予防法が廃止され、1999年から感染症法が施行されたことに基づきます。感染症法では細菌、ウイルス、寄生虫などによる病気を、危険度や感染力に応じて一類から五類に分類しています。たとえばエボラ出血熱は一類、結核や鳥インフルエンザは二類です。感染症法に規定された危険度の高い病気を診断したとき、医師は保健所に届け出なければなりません。
感染症を治療するには、その病原体を退治することが基本になります。サワシリンは感染症のうち、細菌が原因の病気に効果のある薬です。ペニシリン系の抗生物質で、細菌の細胞壁を破壊する作用があり、赤痢菌・大腸菌・淋菌などを殺菌します。またピロリ菌を除菌する効果もあります。サワシリンは頻繁に用いられる薬のひとつですが、抗生物質なので耐性菌を生む危険があり、乱用は禁物です。またインフルエンザなどウイルスが原因の病気には、サワシリンは効き目がありません。
パーキンソン病は手足が震えたり、動作が鈍くなったりする病気で、40代以降の人に多く見られます。原因は脳の神経の異常ですが、なぜ起こるかははっきりとは分かっていません。しかし人から人へ感染することはないと考えられます。農薬や重金属はパーキンソン病のリスクを高め、抗酸化作用のあるビタミン類はリスクを下げると言われています。また喫煙やコーヒーもリスクを下げるという研究結果があります。パーキンソン病は根本的な治療は難しい病気ですが、現在では症状を抑える薬が開発され、QOLを高めることが可能になっています。